あけおめ【振り返りと目標】

 

2019年になりました。特別休んでいるわけではないですが、年末年始の連休最終日ということで昨年の振り返りと今年の目標をまとめようと思います!

 

2018年振り返り

研究

現在物流がテーマの研究室で海運における市況や船舶の輸送形態についてデータを使った分析を行っています。実はまだ設立2年目の研究室で、今年大きい部屋に移ったのですが、同級生と2人で小さい部屋にパソコンを設置するところから始めたのが今では懐かしいです。思えば大学入学時は貿易船の研究をしているなんて思ってもいませんでした。ただ、物の流れに興味があったのと、物流に関連して経済や統計、データ処理の勉強もできると思って今の研究室を選びました。


研究しながら、海運が如何に我々の生活を支えているか、そして国のためにある種使命感を持って働いている海運周りの人達がいることを知りました。今の研究は需給に応じた契約、輸送航路や運航の最適化につながっているものです。現状をより良くするためにあれこれ考えて頭や手を動かすのは楽しいですし、なんらかの形で社会の役に立つ可能性もあるというのはワクワクします。

 

アカデミアには今まで積み上げられた技術や知見の山にもう一段積み込むところにロマンを感じる人もいれば、本気で世の中を良くしたい、社会の役に立ちたいという思いの人もいるでしょう。僕自身はマスとの距離が近いところにいたいなと考えているので博士課程に進むつもりはありませんが、真理を拡張していくアカデミアの人達の世界に未熟ながら関われただけでも修士に進んだ意味があったと考えています。

 

とはいえ悪くいうと熱量を持った人たちに混ぜてもらってその気になっているだけの自分です。せっかくなら居るだけではなく残り一年ちょっとで何か産みたい。正しい方向に正しい熱量をこめられるように、雑にこなしがちだった基礎や根本の部分から手を抜かず、自分ができることを拡張しながら取り組みたいです。

 

サークル

3月に所属していた2バンドでラストライブを行い、4年間続けたアカペラサークルを卒業しました。まだ1年経ってないとは思えないほど昔のことのようです。実は今も細々と活動してたりするのですが、定期的な活動はひと区切りしました。外向きの大会で何か結果を残せたわけでもないですが、4年間サークルを続けてきたことはとても貴重な経験でした。

 

同じ世界観をつくるために、やりたいことをお客さんに伝えるために精力的に活動しました。みっちり話し合って、真面目に練習したり、ふざけたり、すごく褒めてもらえたり、うまくいかなかったり。結果がでるでないにせよ、自分たちで思いを込めて演奏をつくる時間、そしてそれを届ける機会に恵まれたのは幸せでした。

 

日々の個人練習、バンドとしての活動、セクションとしての活動、サークル全体としての活動、いろんな視点や役割がサークルにはあって、考えなきゃいけないことや気をつけなきゃいけないことが違う。個人練習以外は「他者」がいるので、自分の役割を考えると同時に相手の立場、役割を意識するようになりました。大学の一学生でいるだけではこういった組織に関わる体験はできないので、そういう環境の一つに身を置けたのはよかったです。

 

僕のサークルは現役期だけで300名近いマンモスサークルで、多様な価値観やスタンスの人がいました。アカペラのつながりもアカペラに関係ないつながりも多く、いろんな人と歌ったり話したり遊んだりするのが楽しかった。特に同期の人はもう社会人として日々働いている人もいれば、遠くへ行った人もいますが、久しぶりに集まって話すと居心地が良くて。一年目の新人ライブをはじめとした熱量ある時間を共有している、共通言語をもつ人たちだからなんでしょうか。間違いなく僕の大学生活のホームでした。あまりの居心地の良さに内向的になってしまい、4年間通して外との関わりをあまり持てなかったのは反省ですが、利益や目的達成のための表面的なつながりではない、薄くても深くても帰属意識のある温かいつながりは一生の財産です。

 

就活

6月頃からそろそろ就活しないと思ってインターンにいったり面接に行ったり。初めの頃こそ右も左もわからずでしたが、いろんな学生や社会人と話して他人の価値観に触れたり、企業の課題に対して個人またはグループで考える作業は自分には楽しく、変な話ですが就活に結構はまっていました。今まで学生として親の提供してくれる環境の中で自由にやりたい放題過ごしてきたので、「社会」というものが存在していることは認識しつつも、どのように世の中が回っているのかに興味をもっていませんでした。社会の中で、会社は実現したい理念のために、ヒトを集め、モノをつくり、カネを動かしていて、一般に社会に出るということはその一員になるということなんだなと認識するようになりました。「社会」に対する見方がこれまでより一気に明瞭になった。そんな中で自分は何をしたくて何をするのか、親身に相談にのってくれた方々に支えられながら自分で考え続けました。自分の中である程度の結論が出たので最近は落ち着いていて、しばらくは社会に出るまでの実践経験を積む期間にするつもりです。

 

就活を始めた当初は将来のために、知識やスキルをつけることが重要だと考えていましたが、結局一番大切なのは人とどう関わるかといったソフト面だと考えるようになってます。仮に個人の能力値が高いのであれば周りをうまくマネジメントすることで指数関数的な増幅が期待できるし、能力値が低くても関わり方を工夫することで知識やスキルを獲得しやすい環境を作れる。逆に人と上手く接することができないと片方、或いは互いに負の影響が出て全体で弱くなるし、だからといって関わりを絶ってしまうと一人分の力しか発揮できない上に組織としての成長機会が失われる。知識やスキルが使えるところは限定的ですが、人との関わりはあらゆる場面で発生するものですしね。もちろん知識やスキルの欠如はコミュニケーションの阻害要因にもなりうるし、きっかけをつくれるものでもあるので、幅広く知識やスキルをものにしていく努力も大切なので頑張ります。

 

2019年目標

テーマは3つ。

  1. 中長期的な視点を持つ
  2. 人のあたたかさ、つながりを大切にする
  3. 自立するための力をつける

中長期的な視点を持つ

自分もそうですがどうしても人間は目先の損得に左右されやすいものだと思います。自分が本当に達成したいことはなんなのかを中長期的に意識した上で、ただ収穫するだけではなく、種をまいて次なる芽を待つような選択もできるようにしたいです。就活で「会社」というものの戦略を考える機会があったのがきっかけですが、ビジネスに限らず、研究就職結婚遊びなんでも、「人を生きる」身としての自分の原則を考え、指針ある行動を意識したいです。


人のあたたかさ、つながりを大切にする

合理的な頭の使い方をすることが多かった一方で、相互の「信頼」や人としての「温かさ」の大切さを痛感した年でもありました。究極のつながりである家族に対して、これまで出会った友人に対して、これから出会う人たちに対して、お互いがいい意味で依存しあえるような温かいつながりになるように接したいです。本当に基本中の基本ですが「ありがとう」と「ごめんなさい」はしっかり伝えます。意外とできないんですよね。


自立するための力をつける

今のところ卒業したらすぐに実家を出るつもりです。家の維持、お金、健康、全てについて自分で自分の面倒をみる力は家を出ないと身に付かないですし、人として自立した上で最終的に親に恩返しできる人になりたいです。他人とうまく付き合うとか以前に自分をしっかりコントロールできる方が優先度としては高い。そのためには自立するために必要な経験、習慣、お金を2019年のうちから身につけていきたいと思います。具体的には家の家事を手伝う、規則正しい生活運動習慣、貯金するための支出入管理です。

 

まとめ

最近は2020年がフィーチャーされていて、2019年は2020年のための通過点として捉えられがちかもしれませんが、ちょうど平成が終わり新しい年号に変わる年でもあります。元号は形式的な節目ですが、個人としても社会としても変化が必要なタイミングであることは間違いないと思ってます。これからの10年をいい方向に推し進められるような1年にしたいですね。